Chuuni Sound Lab

#ギター史

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主流になれなかったギターは、部品になって残った

Steinbergerのヘッドレス、Parker Fly、Flaxwoodの木質繊維コンポジット。どれも「市場の中心を動かせなかった挑戦」として語られる。だが、その後を追うと別の姿が見える。1986年、Steinbergerのハードウェアはライセンス料と引き換えに、木のボディを持つHohnerのギターへ載っていた。本家も1992年から木のボディのSpiritを作り、いまSteinbergerの名前で作られているのはそれだけである。木を捨てたはずのFlaxwoodは、Fender規格のネックを売っている。一方、Parkerの接着式ステンレスフレットは薄い指板と一体で、ほかのギターへ移れなかった。渡ったのは本体から外せるものだけで、渡るたびに理由が取り替えられていた。

プレイヤーに利益を与えるギターは、なぜ主流になれないのか。工業デザインで読むエレキギター史

エレキギターの工業デザイン史を、Rickenbackerの鋳造ボディからLeo Fenderの量産革命、Ovationの複合材、グラファイト・ネック、Steinbergerのヘッドレス、Parker Flyまで時系列で追う。合理的な設計は一度だけ勝ち、そして『像』へ凍結した——プレイヤーに利益を与える工業デザインが、なぜ市場の中心を動かせなくなったのか。技術史ではなく工業デザイン史として読み解く。

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