メーカーが消えるとき、何が失われるのか。設計思想は誰にも相続されない
ギターアンプの歴史には、消えたメーカーが無数にある。Sunn、Acoustic、Norlin期のLab Series、そして90年代のブティック勢。製品が中古市場に残っていても、失われるものがある。なぜその設計に至ったのかという判断の連なりは、会社と一緒に消える。名機が残り、思想が残らないという非対称。設計を記録するとはどういうことかを、消滅の側から考える。
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ギターアンプの歴史には、消えたメーカーが無数にある。Sunn、Acoustic、Norlin期のLab Series、そして90年代のブティック勢。製品が中古市場に残っていても、失われるものがある。なぜその設計に至ったのかという判断の連なりは、会社と一緒に消える。名機が残り、思想が残らないという非対称。設計を記録するとはどういうことかを、消滅の側から考える。
新しい機材のほうが便利で高性能なのに、あえて古い音を選ぶ人がいる。ヴィンテージ志向は、懐古趣味と片付けられがちだ。だがその選択には、演奏思想としての筋がある。過去の音をあえて選ぶとは、何を選んでいるのかを考える。