Chuuni Sound Lab

#アコースティックギター

2 本

三人は、互いの語法を持っていなかった。『Friday Night in San Francisco』の熱はどこから来たのか

1980年12月5日、サンフランシスコのWarfield Theatre。三人のギタリストによるこの記録は、速弾きの名盤として語られてきた。だが聴いたときに来るのは感心ではなく、規模の大きすぎるものを前にした呆然に近い。三人は互いの語法を共有していない。噛み合う瞬間と噛み合わない瞬間が入れ替わり続け、聴く側はそこへ参加できないまま見ている。その構造を、四十年後のギタリストの証言と盤の成り立ちから読む。

Fishmanは、出口ではなく入口を疑い続けた。Aura・Fluence・TriplePlayという三度の再設計

Fishmanの製品を並べると、一本の技術が進化した形には見えない。アコースティックの音響像を後から足すAura、コイルを巻くのをやめたFluence、音を一切出さずMIDIだけを送るTriplePlay。用途も原理も違う。だがこの三つは、同じ場所を疑っている。出口の音をどう良くするかではなく、入口で何を取り出すか、である。コンタクト・トランスデューサーから始まった会社が、弦の振動の取得を三度書き直した歴史として読む。

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