Chuuni Sound Lab

#ピックアップ

2 本

ピックアップの静けさは、回路でも、磁石でも、材料でも作れる

アクティブ・ピックアップは、内蔵のプリアンプで増幅するから静かだ、とよく説明される。だがEMG自身が、単純なプリアンプを足すだけではピックアップの拾ったハムも一緒に増幅される、と書いている。静けさはプリアンプの有無では決まらない。従来のピックアップは、数千回巻いた1本の銅線に、出力も共振もノイズも背負わせていた。EMGは電子回路と伝送の区間を、Lace Sensorは磁界の形を、Alumitoneは導体そのものを、Fishman Fluenceは拾う工程と音を作る工程の分け方を、それぞれ作り直した。4つの答えを並べ、静けさと引き換えに何を手放したのかまで読む。

Fishmanは、出口ではなく入口を疑い続けた。Aura・Fluence・TriplePlayという三度の再設計

Fishmanの製品を並べると、一本の技術が進化した形には見えない。アコースティックの音響像を後から足すAura、コイルを巻くのをやめたFluence、音を一切出さずMIDIだけを送るTriplePlay。用途も原理も違う。だがこの三つは、同じ場所を疑っている。出口の音をどう良くするかではなく、入口で何を取り出すか、である。コンタクト・トランスデューサーから始まった会社が、弦の振動の取得を三度書き直した歴史として読む。

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