Chuuni Sound Lab

#プロダクトデザイン

2 本

「実験的な機材」は、どこまで演奏者を守っているのか。入口・失敗・回復という三つの尺度で四社を並べ直す

Chase Bliss、Bananana Effects、Gamechanger Audio、SOMA。この四社はまとめて「実験的」と呼ばれる。だがその一語は、まったく違う四つの設計を潰している。最初の一音までに何を要求されるか(入口)、操作を誤ると何が起きるか(失敗)、さっきの音へ戻れるか(回復)。この三つで並べ直すと、安全網は音の穏やかさではなく、演奏者と現象のあいだに何枚の層を挟んだかで決まっていたことが見えてくる。

制約が創造性を生んだ会社は、なぜ高機能化すると魅力を失うのか。足すことで薄まるという逆説

愛された定番に、良かれと機能を足し、値段を上げると、その定番を支えた層が離れていく。2015年Gibsonの自動チューナー騒動から、Teenage EngineeringのOP-1へ。制約と手頃さで愛されたOP-1が、Fieldで機能+約2.5倍の価格へ振れ、既存のファンを置き去りにした。愛された製品を、どう更新するか――価格と顧客層から読み直す。

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