定番の名機なら、話は簡単だ。
有名なアンプは、実機も中古も手に入りやすく、プロファイルも各社から出ている。困らない。だが、CSLが記録しているのは、その手のアンプではない。
店頭に並ばず、触った人が少なく、名前も知られないまま消えていく一台。そういうアンプの音を、作品に使えるようにする。ここに、実機を持たないことの新しい意味がある。
有名アンプではなく、消えていく一台
CSLの最初の商品は、Greco GVA CUSTOMという5Wの小さなコンボだ。
多くの人が名前を知らないだろう。国産の、小さな練習用アンプ。ブランドの物語には残らなかった一台だ。市場に大量に出てくるものではないし、出てきても状態の良い個体に出会える保証はない。真空管は経年で消耗し、スピーカーは劣化し、整備できる人も減っていく。もし「この音が気になる」と思っても、実機を探し当てて、当時の状態で手に入れるのは、現実にはかなり難しい。時間が経つほど、難しさは増していく。
こういう一台こそ、放っておけば静かに消えていく。爆発的に壊れるのではなく、少しずつ、誰も悪くないまま、ただ共有されないまま、この世から音が失われていく。名機は語り継がれ、復刻もされる。だが、名前を持たなかった一台の音は、最後の一台が動かなくなった時点で、本当に終わる。CSLが記録に急ぐのは、この「静かな絶滅」に間に合わせたいからだ。
プロファイルは、その音だけを手元に置く
プロファイルは、そのアンプが鳴っていた音を記録したものだ。
箱も、真空管も、整備も、入手の苦労もいらない。必要なのはKemperと、取り込む数分だけ。実機を探し当てられなくても、その音を作品へ使える。手に入りにくかった一台の音が、選択肢として手元に増える、ということだ。しかも、劣化しない。実機なら年々変わっていく音を、記録は最良の状態のまま保つ。十年後に取り込んでも、収録した日の音がそのまま鳴る。
これは、有名アンプの「代用」とは根本的に違う話だ。定番の名機なら、実機もプロファイルも各社から出ていて、わざわざCSLが記録する意味は薄い。CSLがやっているのは、そもそも実機に出会いにくい音、放っておけば聴けなくなる音を、使える形にして残すことだ。代わりではなく、それでしか手に入らないものを渡している。
作品の幅は、機材の数では決まらない
作品づくりで大事なのは、機材の数ではなく、狙った音にたどり着けることだ。
実機を集められる人は限られる。置き場所も、費用も、メンテの手間も、そして何より出会いの運がいる。憧れのアンプがあっても、一生手に入らないことは普通にある。だが記録された音なら、必要なときに呼び出せる。持っていないアンプ、もう手に入らないアンプ、そもそも存在すら知らなかった一台の音まで、作品の選択肢に入る。
そして、ここが面白いところだが、作品の個性は、有名機を正しく使うことより、知られざる一台が混じっていることから生まれたりする。誰もが使う定番の音は、どうしても「聴いたことのある音」になる。だが、名前も知られない小さなコンボの、少し癖のある中域が一本混じるだけで、そのトラックは他の誰とも違う顔になる。作品の幅は、持っている機材の数ではなく、使える音の引き出しの多様さで広がる。知られざる一台は、その多様さの、いちばん効く一枚になりうる。
CSLは、その選択肢を一台ずつ増やす
CSLがやっているのは、消えていく音を記録し、弾ける形にして渡すことだ。
GVA CUSTOMはその一台目。これから、記録してきたアンプを順に商品にしていく。実機に出会えなかった人が、その音を作品に使える。そういう選択肢を、一台ずつ増やしていく。
まずは無料サンプルで、知らなかった一台の音を手元に置いてみてほしい。
- 無料サンプル(3本): https://buy.polar.sh/polar_cl_GgCvrtzJiyEoZyvqUvz5mUUIlMm13zfrkP9pR0SW3ho
- プロファイルパック(24本): https://buy.polar.sh/polar_cl_FJl9BVIQ8Jq2HRMt36jw4g4IT3vJ7fXGKlnRs0BKI6b
まとめ
CSLが記録するのは、有名な名機ではなく、消えていく一台だ。
そういうアンプは、実機に出会うこと自体が難しい。プロファイルは、その音だけを手元に置き、作品に使えるようにする。作品の幅は、機材の数ではなく、使える音の数で広がる。
知られざる一台の音を、あなたの作品に。CSLは、その選択肢を一台ずつ増やしていく。