三人編成のギターは、音を厚くして穴を埋めるのが定石とされてきた。Andy SummersはThe Policeでそれをしなかった。三度を抜き、五度を並べ、九度を足した広いヴォイシングを短く発音し、コンプレッサー、モジュレーション、エコーへ渡して時間の方向へ広げた。弾いていない瞬間にも色が残るため、Stingの声とベース、Stewart Copelandの細かなリズムを塞がずに済む。『Walking on the Moon』のDm11、『Don't Stand So Close to Me』のGR-300、2007年の再結成リグまで、機材史を編曲内の役割配分として読み直す。