Chuuni Sound Lab

#ベース

4 本

Bartoliniは、ベースの中にフェンダーアンプのトーンを入れた

ベースのアクティブ・プリアンプは、ふつう真ん中が素通しで、つまみを回した分だけ足し引きする。ところがBartoliniが「最初のオンボード・プリアンプ」と呼ぶTCTは、3つのつまみが互いに影響し合い、全部を絞ると出力が消える。初期のフェンダーアンプのトーンと同じ効き方をするよう作られているからである。4チャンネルと6チャンネルのピックアップから始まり、ピックアップの中に入れたプリアンプをやめ、NAMMのブースの隣にいた小さなベース工房と専用の回路を作り、需要があっても大きくならなかった。ピックアップとプリアンプを一組で設計した会社の来歴を追う。

なぜ弦を減らすのか。減っているのは弦ではなく、選択肢である

楽器の歴史は、たいてい機能を足す方向で語られる。多弦化、音域の拡張、切り替えの追加。その反対側に、外す人たちがいる。Keith Richardsは5本、Max Cavaleraは4本、Mark Sandmanは2本。そしてLou Reedは6本残したまま、すべてを同じ音へ寄せた。理由はそれぞれ違い、思想が先だったとも限らない。四つの記録を並べると、共通していたのは弦の本数ではなかった。

John Wettonは、同じ音を持ち込まなかった。バンドが変わるたび、自分の機能を作り替えた

King Crimson、U.K.、Asia。John Wettonは三つのバンドで、まったく違う音楽を成立させている。だが「どのバンドでも自分の色を出した」という説明では足りない。本人の言葉を並べると、彼が変えていたのは音色ではなく、アンサンブルの中での自分の機能だった。主導権を取り合う即興のベーシストから、歌を担う支柱へ。そして曲を最優先する共作者へ。

『W.F.O.』のベースは、ミックス事故だったのか。『...And Justice for All』と鏡像になる、もう一つの逸脱

1994年のOverkill『W.F.O.』は、ベースがギターより前で鳴る異様なミックスとして発売当時から知覚されていた。同じ時期の『...And Justice for All』はベースをほぼ消した。二作は、標準的なメタルの楽器バランスから逆方向へ逸脱した鏡像である。スタジオ録音は、バンド固有の役割配分を整流すべきか、露出すべきか。事故か記録かを、開いたまま検証する。

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